ABOUT

私は、ワーキングホリデーでフランスに滞在し幾つかのワイナリーで働いた後に、2008年に中国の急成長しているワインマーケットの可能性 を感じて上海へと渡りました。当地では『ワインバー葡洞(プートン)』という名のバーを2017年の7月まで経営していました。私が上海に来たばかりの時代の中国ワインの特徴は「超安価で超低 品質なもの」と「超高価で中品質なもの」ばかりであり、上海でバー 経営を行っていましたが自社で扱っているワインは「チリ」や「ヨー ロッパ」が中心でした。 しかし2015年に香港の展示会で「寧夏ヤンヤン国際ワイナリー」のワインを飲み衝撃を受けました。

中央アジアのナパバレーと呼ばれている賀蘭山東麓のワインは、西夏王朝が繁栄を極めたゴビ砂漠のオアシスに位置する寧夏自治区の 21世紀のニューワールドワインです。世界の銘醸地と同じ北緯38度に位置する賀蘭山東麓はワイン熱が高まっている中国で最も注目されている産地であり、最高品質のワインを生み出すための「原産地統制法」で厳格に保護されている中国唯一の産地でもあります。

それまでの退屈な中国ワインとは根本的に異なり、まるでカリフォルニアのナパワインの様にしっかりとした果実味と樽香がバランス良く調和しその上スパイスの風味という個性も如実に表現していました。それでいてリーズナブルな 価格は同品質のナパワインの半分以下という正に中国ワインの革命と感じその場で自分のバーで販売することを決意し、同時にそのワ インを産出していた寧夏自治区賀蘭山東麓に興味を持ちました。 自分のバーであってもお客様は日本人が中心でありやはり中国ワインに対しての拒否反応はやや強いものがありましたが飲んでいただければお客様にすぐに認められ、すぐにバーの定番アイテムとして 受け入れられるようになりました。

現在は、約10年に渡る上海での生活に区切りをつけ、日本のワインラバーにこのワインを紹介すべく輸入業を立ち上げました。

www.pudong.wine